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病気・診療・検査のお話
 
大腸内視鏡検査とは

・大腸内視鏡(大腸ファイバー)検査とはどういう検査かご説明しましょう。

 大腸ファイバーってどんなことするの?と不安に思われる方も多いと思います。正確には現在ではファイバースコープではなく、電子スコープという最も進んだ器械を使用します。電子スコープの太さは直径約13ミリ(人さし指くらいの太さ)で、これを肛門から大腸の奥まで挿入し、病気の有無を調べる検査です。大腸の中の様子がテレビモニターに大きく映し出され、粘膜の細かい異常がよくわかります。場合によっては、粘膜の一部を採取して、顕微鏡で調べる生検という検査を行うこともあります。注腸造影検査で異常が認められた場合などに精密検査として行います。近年欧米型の食生活となり、大腸がんの発生が非常に多くなっています。大腸がんの早期発見には必須の検査です。

・検査はたいへんですか?

 大腸は細く曲がりくねっています。この曲がりをまっすぐにしながらスコープを入れていく時に腸が引っぱられて痛い場合があります。この曲がりの程度は人により様々ですので、痛みを強く感じたり感じなかったりします。また以前お腹の手術を受けた人は腸がゆ着して痛みを強く感じる場合があります。当院ではなるべく痛みの少ない挿入方で検査を行いますが、不安な方は鎮静剤を使用しますので御相談ください。(鎮静剤使用後は意識がもうろうとしたり気分が悪くなったりする場合がありますので、検査後しばらく休憩していただきます。)検査時間は通常30分以内に終わりますが、腸の曲がりが強い人は、それ以上時間がかかる場合があります。


・検査の合併症はないの?

 無理にスコープを挿入すると、ごくまれに大腸に傷がつき穴があく危険があります。当院では細心の注意をはらって、スコープを挿入しますので御安心ください。今まで穴のあいた例はありません。


・結果はいつわかりますか??

 生検した場合は結果がでるまで約1週間かかりますので、次回の受診日に結果をお話しします。大まかな結果はその場ですぐお話します。


・検査をうまく行うために

 大腸のなかに便が残っていては、十分に観察ができません。ですから大腸内視鏡検査では前処置が非常にたいせつになります。通常検査前に腸管洗浄液というお薬(当院ではニフレックを使用)を約2リットル飲んでいただきます。
 ニフレックは腸から吸収されず、腸を洗いながすお薬です。服用後頻回に便がでます。便の色が無色?黄色透明になったら準備OKです。まだ便が固かったり、どろどろの便の時はお申し出下さい。ふだん便秘気味のかたはあらかじめ下剤で便通を整えますのでお申し出ください。


検査後の注意事項
◎ おなかが張って来ますので、ガスをどんどん出してください。時間を追って楽になります。
◎ 当日はいろいろな薬を使う可能性がありますので、車は検査後は運転しないでください。
◎ 最初、水分を少しのみ、気分が悪くならなければ食事しても結構です。
◎ 組織やポリープをとった方は、指示により一定期間消化の良い食事をしてください。刺激物、脂っこいもの、アルコール類は避けてください。
◎ 便に混じる少量の出血なら心配いりませんが、多くなかなか止まらない場合、痛みが続く場合は当院へ至急連絡してください。
◎ 当日の激しい運動はおやめください。また、お風呂も長風呂を避け、シャワー程度が無難です。
◎ 最終検査結果は後日となりますので、次回外来診察日をご確認ください。(1週間後のことが多いです。)

(5) 合併症
顕微鏡検査のために組織をとったり、ポリープの切除などの治療を行うことがありますが、ごくまれに出血や穿孔等の合併症を起こすことがあります。万が一合併症が起きた場合、入院や緊急の処置・手術が必要になることがあります。なお、大腸内視鏡検査および治療に伴う偶発症の発生頻度は全国集計(1988年から1992年の5年間)で0.051%(2000人に1名の割合)でした。  


大腸癌になり易い方は以下の如くです。
1. 年令40才以上の方
2. 高脂肪・高蛋白の長期多量摂取の方
3. 大腸癌・大腸ポリープの家族歴のある方
4. 大腸ポリープの病歴を有する方
5. 下血のある方(痔出血と自己判断するのは危険)
6. 便通異常(便秘、下痢)のある方

今、日本人の間で大腸癌が猛烈な勢いで増えてきています。その原因として指摘されていますのは食生活の変化です。日本食中心から欧米型になり、脂肪分が多く繊維質の少ない食事、肉類をたくさん食べ野菜をあまりとらなくなったことが大腸癌を増やす結果になったといわれています。

1. 大腸(進行)癌の症状

 大腸癌の自覚症状としては、便に血液がついたり血液が混じる血便、排便をしたのにまだできらない残っている感じがする残便感、細い便、下痢の繰り返し、粘液がでたり、おなかの張る感じ、なんとなくおなかが痛い感じ、おなかにしこりがあったり、貧血がみられるなどがあげられますが、これはある程度癌が進んでからでないと現れません。やはり、もっと早期の無症状の段階で癌を発見すべきでしょう。

2. 便潜血検査の有用性

 大腸癌の早期発見法として、便潜血検査があります。大腸癌は出血しやすく、その為に便に血液が混じるようになりますが、その便のなかにまじっている血液を調べて癌の有無を調べるのが便潜血検査です。この便潜血検査は、社内検査あるいは成人病検査などでよく行われている第一スクリーニング法ですが、ただ、この検査で陽性になったとしても必ずしも癌であるとは限りません。又、逆に大腸癌があっても100%陽性になるというわけではありません。たまたま便を取った時に出血していないこともありますし、血液の混じっていない部分を取って検査してしまう事もあります。又、このような便潜血検査で発見される大腸癌は出血を生じやすい進行癌が大部分であり、必ずしも出血をするとは限らない早期癌や大腸ポリープなどは便潜血検査ではチェックできないものと考えた方がよいでしょう。見逃しを避けるために2日法といって2日にわたって2回便を取る方法も行われていますが、これでも100%診断することは困難です。1回目陽性、2回目陰性だったので大丈夫でしょう、といわれる方もよくいらっしゃいますが、それで検査を受けないのは大変危険です。大腸癌の検査のなかで手軽なのは便潜血検査ですが、この方法では癌があってもみのがしてしまう事が多いのです。


終りに

皆様方、手遅れにならないように、早期発見をめざして是非一度大腸内視鏡検査をお受けになって下さい。

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